【4700ユーロで出展】メゾン・エ・オブジェ(クラフト)リアルな費用ガイド

海外展示会ガイド

メゾン・エ・オブジェのクラフト部門については、基本情報や出展費用について一部下記の記事で紹介いたしました。

その他諸々かかるホテル代や旅費についても情報を探している方もいるのではないでしょうか?

今回は、私の実体験に基づいた出展に伴う全ての費用を洗いざらい、リアルに公開します。

まず結論からお伝えします。


住んでいる場所によって大きく変わるフライト代を除くと、私の今回の出展でかかった費用は、合計で約4,700EURでした。


内訳の詳細について、一つ一つご説明していきます。



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クラフトのブース費用

Maison&Objet展示ブースの様子
Maison&Objet展示ブースの様子

ここは前の投稿でご案内しましたが、全体の費用を掴んでいただく為にまた載せておきます。

2025年2月出展の案内価格

最小ブースは4㎡で、合計1,612EUR(403EUR/㎡)から出展可能

  • CRAFT展示パッケージ: 232EUR
  • 高い壁を希望の場合: 追加で19EUR/㎡

一番小さいスタンダードブースで壁のオプションをつかなかった場合、おおよそ1,800EUR。

照明・電源もすでに展示パッケージに入っています。

もし、追加で照明を増やしたい、という希望があれば追加で払って設置してもらうことも可能です。

この出展費用には、一ヶ月のマーケットプレイス参加がついています。作品出店は無料で三つまで可能。

Maison&Objet展示の際レンタルした什器
レンタルしたテーブルと鍵付きガラス棚

追加でデスクや棚をレンタルする場合の参考価格です。(2024年9月出展時参考価格)

  • 80x80x80cmテーブル: 145EUR
  • 80x40x120cm, 鍵付きのガラス棚: 335EUR

ここではこの二つをレンタルしたとして、合計で490EURです。

壁付け棚

Maison&Objet展示準備の様子
棚取り付け前の様子

私はオンラインであらかじめ購入した壁付け棚を持参して自分で取り付けています。

《棚設置に使ったIKEA・Amazonアイテムと費用》

  • IKEA BURHULT(白/59×20cm):2EUR
  • IKEA RAMSHULT(白/18×22cm)×2枚:5EUR×2
  • Amazonで購入:40×15×1.5cmの棚(IKEAにはないサイズ)…21EUR  

➡ 合計:35EUR(壁面展示用)

《持参した工具(すべて私物)》

  • 電動ドライバー(+プラグ付き電源延長コード)
  • プラスドライバー(電動が使えなかった時の予備)
  • 金槌
  • メジャー
  • 平行測定器(水平を測るための道具。ホームセンターにあります)
  • 釘(のみ追加購入:1〜2EUR/ホームセンター)

釘以外は自分がすでに持っているものなので(ドイツはDIY大国なので私も家に工具一式あります)ここは全てお金がかかっていません。

釘のサイズなどは事前に測って組み立てのシミュレーションをしておくことをおすすめします。

ちなみに、準備の時だけは私はパリ在住の知人に手伝いをお願いしました。

棚を取り付ける際に、平行に取り付ける為にどうしてももう一人のサポートが必要になります。

ロゴ

Maison&Objet展示のロゴ貼りの様子
ロゴ職人さんがロゴの貼り付けをしてくれている様子

ロゴについても前の記事で書きましたが、専用の業者さんにお願いすることをおすすめします。

印刷と壁貼りを含めて30EURです。

私の場合は黒のシンプルなロゴなので、もしかしたら、サイズももっと大きく何色も使うロゴでしたら少し高くなるかもしれません。

初日の前日に準備が出来た頃に来てくれて、希望の場所に綺麗に貼ってくれます。

業者に頼まず、自分で貼り付けてロゴがよれてしまっているのを見たことがあります。

大事な看板となるロゴですので、30EURを払ってプロに綺麗にやってもらいましょう。

備品

その他持参した備品は以下の通り。

  • 布 15EUR
  • キッチンペーパー 
  • アルコール 
  • ハサミ 私物
  • 梱包材 

布は、会場を毎日去る時に、展示物を隠す用途で使います。皆さんも、お店の方が閉店の時に被せているのを見たことがあるかもしれません。

布とその他細かな備品代として合計20EURとしておきましょう。

盗難対策について

小さくて高価なものは盗まれやすいので、心配な場合は備え付けの鍵がかかるストレージボックスに全て入れましょう。

私は実は最初の出展の時に、作品の盗難にあっています。

設置終了後、主催者側に防犯面について確認したところ、「特に問題は起きていない」との回答だったため、私も他の出展者の様子を見ながら、作品をそのままにして帰ってしまいました。

翌朝の初日、ブースに戻ると一点だけ作品がなくなっていることに気付き、とてもショックを受けました。

それ以降は、備え付けのストレージボックスやレンタルした鍵付きケースを活用し、すべての作品をしっかりと保管するよう心がけています。

さらに、目隠し用の布も被せて、外から見えないようにしてから退場するようにしています。

Maison&Objet展示ブース備え付けのストレージボックスの様子
座っているのがストレージボックス。結構スペースがあり、椅子代わりにもしています。

ブースを綺麗に保つために

キッチンペーパーとアルコールは掃除のためです。

会場には毎日お掃除してくれる人がいますが、なかなか隅々までは行き届かない場合があります。

気になった時に綺麗にできるよう、自分で持参することをおすすめします。

輸送費

私は自分の作品をすべてスーツケースで持参したので輸送費はかかっていません。

この方法であれば、特別な通関手続きは不要なケースが多く、手軽で安心です。もし作品が大きくなくて入る場合はこの方法がおすすめです。

作品が大きく、輸送する場合は輸送費と共に、通関手続きのための費用もかかってきます。

また、持ち込みに関わらず、高額な作品・販売の可能性がある場合は、通関手続きが事前に必要で(ATAカルネ:国際通関書類などその費用も考慮する必要があります。

ケースに応じて確認しておきましょう。

渡航費と交通費

飛行機代

飛行機代に関しては、飛行機代は住んでいる場所によって大幅に変わりますのでここでは割愛します。

作品を持参するために、スーツケースが増える場合、航空会社によっては追加料金が発生するので、それも考慮に入れとく必要があります。

タクシー代

シャルル・ド・ゴール空港に着いてからの交通費。

皆さん、空港からまずはそのままホテルへ向かう前提で、会場近くのホテルに滞在した私の例でお話しします。

私は23kgのスーツケースを一人で二つ持っていたので、安全性、防犯上の理由からも空港送迎を利用しました。

Welcome Pickupsというところです。

待機料金などもありますので、片道で120EURかかりました。

通常のタクシーであれば、市内でも会場近くのホテルでもタクシー乗り場から乗れば60EURくらいが通常料金の相場です。2024年のこの時期はまだオリンピック期間だったこともあり、少し相場が上がっていた可能性もあります。

私は会期後に市内のホテルへ移動して、ホテルにタクシーを読んでもらったので追加料金がかかり、80EURかかりました。

  • シャルル・ド・ゴール空港から会場近くのホテル: 120EUR
  • 会場近くのホテルから市内ホテルへ: 80EUR
  • 市内ホテルからシャルル・ド・ゴール空港へ: 80EUR

合計して、280EURです。

電車代

2024年9月はオリンピック開催中のため、電車賃が2倍くらいになっていて、お得な交通パスの販売も制限されていました。

通常であれば「Navigo Weekly」という交通パス(約30ユーロ)を使えば、展示会場や空港も含めて1週間乗り放題なので、かなりお得です。

これを知らないで毎回切符を買っていると、3倍の値段を払うことになってしまいます。

もう何年もメゾンオブジェに出展していても案外この情報を知らない方がいます。

※Navigoの詳細・購入方法・使い方はまた別記事で詳細をまとめる予定です。

宿泊費

おすすめの宿泊エリア

Villepinte会場周辺か?それともパリ市内?

会期中は、私は断然会場周辺をおすすめします。

前日の準備から始まり、5日間、1日中展示会場にいると、特に後半は1日の終わりはクタクタになります。

パリ市内への電車に乗るだけで40分以上、乗り換えや徒歩を入れると片道1時間以上かかります。

その状態で少なくても私は市内を楽しむ余力は残っていません。しかも、市内行きは混雑しています。

さらに、これは私のやり方ですが、その日自分のブースに尋ねてくださった方々を確認して、フォローメール、カタログ送信など、原則その日の夜のうちにやっています。

その場合、一刻でも早くホテルへ帰りたいのです。

その為にも近くのホテル、空港駅から近いホテルにしています。ラッシュの反対方向でもあります。

一方、会期後ですが、私は2泊以上パリに滞在をいつもしています。

会期中に会ったお客様とその後アポイントが入ったり、

会場には来れなかったけど、作品に興味を持ってくれたクライアントに見ていただく機会などもあったりします。

せっかくパリにいるので、このような機会を活用することをおすすめします。

通常、その場合はアクセスしやすいパリ市内へ移動します。

ホテル代

  • 会場近くのホテル滞在6泊: 1100EUR
  • パリ市内2泊: 520EUR

前述した通り、会場から一駅か二駅で行ける空港の駅近くのビジネスホテルに泊まりました。最寄り駅から5分以内のところです。

20 m²の広さのスタンダードツイン、朝食付きで一泊175EURくらいでした。

泊まったホテルの実際の感想と会場までの所要時間などもまた詳しく別記事でご紹介します。

パリ市内では皆さんご存知の通りホテル代が高くなります。ある程度治安が良いエリアで三つ星くらいですと、平日一泊200EUR以上は見ておいた方がよいです。

食事代

食事もホテルと同じく、期間中私は利便性と手軽さを重視していました。

展示会期間中の食事スタイル

  • 朝食: ホテル代込み
  • 昼食: 忙しい時は持参したパワーバーみたいな物を食べたり、会場にあるカフェで買って食べていました。相場的にはサンドイッチとコーヒーで15EURくらい
  • 夕食: ホテルの近くのスーパー、Monoprixで買ってホテルの部屋で食べていました。自分でフリーズドライのお味噌汁を買って一緒に食べたりも。疲れているのと、早く当日の訪問者の方の情報を整理したいので、終わったらお部屋に直行していました。

Monoprixでは日本食も豊富。お弁当が大体8EURで、飲み物やフルーツなどを買って平均10EURでした。

合計すると一日の食事代は会期中25EURくらい。

パリ市内ではレストランも利用していたので1日60ユーロ前後として、合計で300EURくらいでした。

印刷物

会期中、ブースで置いておく名刺とフライヤーなどの印刷代がかかります。

名刺とフライヤー、紙で必要?

今はある程度大きい展示会では大体アプリで訪問者の情報をスキャンして保存できるようになっています。

それでも、少しでも興味があった人は今でも名刺やフライヤーを取っていかれる方が多いです。

数ある出展者の中から、後ほど思い出していただくためにも、名刺と作品の特徴を語れるフライヤーをブースに置いておくことを強くおすすめします

印刷代

私がドイツで注文している名刺とフライヤーの参考価格となります。

  • 名刺 250部: 73EUR
  • フライヤー 250部: 51EUR

合計で大体125EURです。

まとめ

🧾 最終的にかかった出展費用まとめ

私のケースでフライトを除く全体の出展費用は、約4,700ユーロでした(参考:2025年2月時点)。

費用項目金額(EUR
M&O Craft スペースとブース代1,800
レンタル家具490
壁付け棚35
ロゴ30
カバー用の布と備品20
タクシー代280
電車代30
ホテル代1,620
食事代300
印刷物125
合計4,730

クラフト出展は費用を抑えることができるので、一人の出展では5,000ユーロ以内に収めることができます。

ヨーロッパ進出のためにメゾン・エ・オブジェへの出展を検討している方への参考になれたら嬉しいです。

次回は、現地で役立つ、滞在中の交通やホテルの情報についてご紹介します。

Naviact YKでは実体験に基づいた英語通訳を含む個別のアドバイスやコンサルタント、サービスをご希望の場合にも対応させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。

サポートやサービス内容に関してはこちらをご覧ください。

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