【実践編】メゾン・エ・オブジェ(Maison&Objet)クラフト部門の申込からブース設営まで

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この記事では、メゾン・エ・オブジェ(Maison&Objet)クラフト部門に実際に出展申し込みをする方法とブース設営について、私自身の体験をもとにご紹介します。

出展の魅力や概要については前の記事でご紹介しました。

今回はさらに実務的な内容を具体的にまとめています。

「検討中から、いよいよ申し込みへ進みたい」と思っている方のご参考になれば幸いです。

クラフト部門に出展するには?

出展申し込み

クラフト部門の申し込みは、メゾン・エ・オブジェの中でも別枠となっています。

下記のサイトの’Artisan or craftsman‘から入り、Pre Qualification form(事前資格審査申込書)を提出します。

🔗メゾン・エ・オブジェ出展申し込み

ここでのPre Qualification formのクオリティーはとても大事です。

作品やワークショップ(工房の様子)の写真、事業登録情報など、細かい情報が求められ、その内容が明暗を分けます。

その後、審査が通った旨の連絡が来たら、直近の展示できる2月か9月のタイミングで展示の申し込みができます。

一度審査が通ったら一安心。その後は審査なしでいつでもクラフト部門展示への申し込みができる仕組みです。

申し込みにあたって不安がある方、サポートが必要な方は、英語通訳を含めた申し込みの代行、コンサルティングのサポートも行っております。

ご興味がある方はお問い合わせください。

クラフト出展費用

2024年9月出展時の案内価格

  • 最小ブースは4㎡で、合計1,612EUR(403EUR/㎡)から出展可能
  • CRAFT展示パッケージ: 232EUR
  • 高い壁を希望の場合: 追加で19EUR/㎡

見ていただけると分かる通り、一番小さいスタンダードブースでおおよそ1,800EUR。ヨーロッパの展示会の中でも、個人作家や小規模ブランドにとって参加しやすい価格帯といえます。

また、この出展費用には、一ヶ月のマーケットプレイス参加がついています。作品出店は無料で三つまで可能。

追加でデスクや棚をレンタルする場合の参考価格です。(2024年9月出展時参考価格)

  • 80x80x80cmテーブル: 145 EUR
  • 80x40x120cm, 鍵付きのガラス棚: 335EUR

ブースデザイン

壁に棚を設置したい場合

最終的に振り分けられたブースの背後と側面の壁によって、重量制限があります。

その制限内であれば、自由に穴を開けたりして棚を設置して良いことになっています。

商品にもよりますが、棚などを設定して立体的に展示することを私はお勧めします。

2024年Maison&Objet出展時のブースの様子。
壁付け棚の設置例。2024年Maison&Objet出展時より。

棚を設置する場合、前回のブログ記事でも紹介しましたが、事前に日本で棚を買って、工具を持参の上、現地で備え付けるのがおすすめです。

私は、パリのIKEAで前日に調達したことがあったのですが、定番の品なので油断していたら品切れになっていることがあって、慌てて代用品を見つけた、という経験があります。

日本で買う方が確実ですが、荷物は増えてしまう、というデメリットはあります。

現地で買う場合、品切れリスクがあるため、代替案も考えておきましょう。

ちなみに、IKEAは会場から割と近いので、タクシーやUberを利用して行き来することもできますし、車があれば気軽に行けます。

IKEAの情報はこちらの出展準備についての記事でさらに詳しくご紹介しています。

ブランドロゴ
2024年Maison&Objet出展時ブースの様子。
ブースの番号付きパネルはすでに設置してある。ブランドロゴは業者に依頼。

展示場所にすでに名前とスタンド番号や国旗を記したパネルを用意してくれています。

ですが、大体みなさんオリジナルのブランドロゴがありますので、業者さんに印刷と壁への貼り付けを依頼します。

当日、展示が整ってきた頃合いを見てくれて、壁の希望の場所に綺麗に貼ってくれます。

30EURくらいです。

業者さんは、サポートやコンサルティングの中でご紹介することもできます。

レンタル家具

レンタル家具の例を上記に記しましたが、私の例は全てメゾン・エ・オブジェから直接申し込んだものです。全て白い家具に統一されています。

提携している外部の家具レンタルもありますが、会場との統一感から、メゾン・エ・オブジェから直接申し込める家具レンタルをおすすめします。

申し込みをして、出展者専用のポータルが使えるようになったらレンタルの申し込みができます。

まとめ

出展準備にあたって、特に重要だと感じたポイントを以下にまとめます。

  • 申し込みは審査となる「Pre Qualification form」からスタート
  • 出展費用は最小ブースで約1,800EURから
  • 展示場所に応じて、棚やレンタル家具でブースを最適化

さらに出展で役立つ情報を【交通・宿泊編】と【出展準備:ネット・スーツケース・什器編】で詳しくご紹介しています。

私が運営しているNaviact YKでは実体験に基づいた英語通訳を含む現地でのサポート、個別のアドバイスやコンサルタント、サービスをご希望の場合にも対応させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。

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