デザイナージュエリーブランドが参加する国際的なジュエリーショー。
今回は出展申し込みや準備にフォーカスして、より出展者目線での体験を書きたいと思います。
Melee the Show とは?という概要については前回の記事をご参照ください。
Contents
出展申請
申し込み方法
Melee the Showの公式サイトから、出展の申し込みができます。
今は三箇所で、場所によっては年に2回開催されていますが、それぞれの回ごとに申し込みが必要な仕組み。
ウェイティングリストなどはないので、その都度、申し込み者は審査されることになります。
審査が通ると、Melee the Show よりメールで出展にあたっての案内が届きます。
出展申し込みに必要な項目

基本情報
- Company / Brand(会社名 / ブランド名)
- Contact Person(担当者)
- First Name(名)
- Last Name(姓)
- Email(メールアドレス)
- Phone(電話番号)
住所
- Country(国)
- Address (住所)
- City(市区町村)
- State(州) - 国によって項目が変わるところ
- ZIP Code(郵便番号)
オンライン情報
- Website(ウェブサイト)
- Instagram Profile(Instagram プロフィール)
ブランド情報
- Designer / Brand Bio(デザイナー / ブランド紹介文)
- Top 5 wholesale accounts(主要卸先トップ5)
- Complete wholesale accounts list(全卸先リスト)
- Number of years in business(事業年数)
- Previous year total revenue(前年の総売上)
展示会関連
- What other tradeshows have you exhibited at?(過去の出展展示会)
- What is your goal for MELEE?(MELEE出展の目的)
- Who are the top 5 retailers you would like to see at MELEE?(MELEEで会いたいリテーラー5社)
現在の主要卸先や、会いたいリテーラーを記入する点が、Meleeの申し込みの大きな特徴だと感じました。
どのような取引実績があるか、また新規に開拓したい相手は誰か、といった情報をもとに、
申し込み者とショーの方向性が合っているかどうかを考慮して出展者を選んでいるように思います。
出展のガイドライン
審査に通過して出展資格を得ると、出展に当たっての案内がメールで届きます。
出展者パッケージ
パッケージには以下の情報が含まれています。
- 開催場所
- 出展までのスケジュール(フロアプランが決まる日程や保険の提出などの各種期限について)
- 支払いについて(デポジットと総額支払いのそれぞれの期限があります)
- ブースのオプション
- 出展の日程や準備/撤収のスケジュール
- ストレージについて(便利な荷物置き場)
- 当日の食事や飲み物のサービス
- 出展者のカクテルパーティーについて
- セキュリティーや保険
- ブースで用意されるガラスケースの大きさと仕様
- 提携ホテル情報(ショーが特別に提携しているホテル。だいぶお得にしてくれています)
- 駐車場の案内
ブースについて
Melee the Showでは、出展者は2種類の大きさのガラスケースを選択して展示します。
ガラスケースはシンプルな白で鍵付き。中に照明があります。
ケースの外側には、出展者名、ブランド名が統一フォーマットのロゴが入れられていて、シンプルで洗練された印象。

各ブースに、同じ花瓶とお花も飾ってくれます。

ケースの中をどのようにディスプレイするかはブランドの自由です。
自分の世界観をもっと出したい!という方には物足りないかもしれませんが、
会場全体に統一感がありすっきりしているので、出展準備が非常にシンプルで助かりました。
そして、鍵付きのガラスケースなので盗難の心配もなしです。
保険について
展示期間中の開催時間外は、開催者側がセキュリティーと物品の保険をかけてくれています。
開催時間中の保険に関しては、出展者が責任を負います。その確認の為、COI(Certificate of Insurance)、損害保険の証書の写しの提出が求められます。
展示準備
会場入り
展示が始まる前日に、参加者は会場入りしてディスプレイの準備ができます。
Melee the Showは毎日10:00会場なので、初日に早く来て準備を済ませているブランドもありました。

便利なストレージサービス
商品を入れて持ってきたスーツケースなどは預かってくれるストレージサービスがあります。
このサービスは私は今まで参加してきた国際見本市の中でも初めてでした。
大体、空のスーツケースをホテルに持って帰って、最終日にまた持ってくることが必要なのですが、この便利なサービスのおかげで大変楽でした。

ショーによっては、撤収のためにホテルに一度戻る時間がない時は、出展者は最終日の朝にスーツケースを持ってきてブースに置いていることもあり、
これはあまり見栄えが良くありません。
開催者が、参加者のことをよく分かってくれているな!と思えるところがMelee the Showは多々あったのですが、
これはそう感じるところの一つでした。
その他の準備
お掃除用具
ガラスのケースなので指紋などが目立ちますが、その為のお掃除道具(スプレーとナプキン)もブースにすでに配備されていました。
充電用の電源
電源については場所にもよるかもしれませんが、基本的にありません。
充電などが心配な場合は自分でバッテリーを持参しましょう。
まとめ
今回は出展の申込と準備についてまとめました。
次回は開催中の様子などについてレポートします。
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