前編では、ニューヨークの注目展示会、SHOPPE OBJECTの基本情報や魅力についてご紹介しました。
この記事では、実際に出展するための手続きや費用、展示の設営について、私自身の2025年2月の出展経験を元にまとめています。
出展を検討している方や、申し込んで準備中の方にとっても、具体的なイメージづくりの一助になれば嬉しいです。
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Contents
SHOPPE OBJECTに出展するには?
SHOPPE OBJECTの公式サイトから出展を申し込むことができます。
出展資格は審査制
出展資格を得るためには、SHOPPE OBJECTのキュレーター(展示会企画者)の審査を通る必要があります。
出展希望者は上記のリンクから、ブランドの説明やホームページ、インスタグラム、最新のカタログなど様々な情報を提出。
それを元に、キュレーターの方が審査をして、まずは出展資格を得たかどうかの連絡を受け取ります。
展示者の数がスペースによって制限されているので、さらに、その年の展示枠に入れると、参加の案内を受け取ることができます。
なので、ここで提出する情報、ホームページやインスタグラムにて自分の作品やストーリーをしっかり伝えておくことが重要になります。

一度審査を通ると、次回の展示申し込み案内は審査を通らず受け取ることができます。
申し込みにあたって不安がある方、サポートが必要な方は、英語通訳を含めた申し込みの代行、コンサルティングのサポートも行っております。
ご興味がある方はお問い合わせください。
展示費用の目安
前回の記事で、費用と手間の負担が低いCOUNTER/KIOSKの出展についてご紹介しました。
展示会でよくあるスタンダードなINLINE BOOTH(インラインブース: 背面と左右、三方向を壁に囲まれた一般的なブースタイプ)とは異なり、全方向からアクセス可能なカウンター式のタイプです。
COUNTER/KIOSK
2025年2月出展時の案内価格
- COUNTER/KIOSKタイプ(カウンター+椅子+6ヶ月のオンラインマーケットプレイス付き): 約3,900USD サイズ目安:32×64×36インチ(約81×163×91cm)
ヨーロッパの展示会と比べると、全体的に約2倍程度の価格帯になりますが、
什器やオンライン出展も含まれているため、初めての出展でも準備の負担が少なく、価格相応の価値があると感じました。
INLINE BOOTH
一方、スタンダードなINLINE BOOTH(インラインブース: 背面と左右、三方向を壁に囲まれた一般的なブースタイプ)壁付きブースは、
最小サイズが4×8フィート(約122×244cm)で4,600USD〜となっています。
その他、「Endcap(エンドキャップ)」- 通路の角(端)にあるブースを希望する場合は追加で500USD〜などのオプションもあります。
ニューヨーク中心部という立地や、展示会の質を考えると、全体的に妥当な価格と言えるでしょう。
追加レンタル(2025年2月出展時参考価格)
カウンターの場合は棚と椅子のセット価格で決まっているので棚を追加することはできませんが(椅子は要確認)壁付きブースでレンタルする時の参考価格です。
- 椅子(15インチ幅×35.5インチ高 / 約38×90cm):10USD
- 棚(64×16×36インチ / 約163×41×91cm):175USD
KIOSK/COUNTERの什器や演出方法
カウンターは黒縁に、白の半透明のガラス質の板が二段あります。

シンプルな棚で会場の雰囲気にもとても合っているので、そのまま商品を展示している方もとても多いです。
一方、ブランドのイメージやアイデンティーを表現する為に、カウンターを装飾する人もいます。
カウンターの演出方法
作品に合った統一感や高級感、雰囲気をより演出したい場合には下記の方法が有効です。
- カウンターの大きさに合わせて、好みの布でカバー
- ライザー(展示用の台)などを用いて作品の展示に立体感を持たせる
- 壁がないので、ロゴやブランド名、アーティスト名が分かるようにカウンターに置けるスタンド式の小さいディスプレイを置く

上記写真は、参考として私のスタンド例です。布とライザー、ロゴのディスプレイなども全部持参して設置しました。
ブースの番号とオンラインページのQRコードが入った案内は会場側が用意してくれています。

お花や植物を飾っている人もいました。現地の花屋などに頼んでおいて飾ったり、もしくは日本からドライフラワーを持っていくこともできると思います。(手間と費用的にはこちらがおすすめ)
カウンターは準備も撤収も手間がかからずとても身軽に展示に臨むことができました。
グループ出展
COUNTER/KIOSKでは見かけませんでしたが、日本からはブランドやアーティストの方が集まってグループ出展をしているところもいくつか見かけました。
費用も抑えられますし、日本ブランドのシナジー効果を活用して出展する一つの手段だと思います。
出展サポート
前述の通り、日本からも出展者は多く、申し込みからクライアントとのコミュニケーションなど、フルサポートを外部に頼んでいる人も多い印象でした。
このような代行サービスでは、現地在住で展示会をサポートする方と契約もしていて、本人不在で現地の展示を受け持ってくれようになっているようです。
できれば、作家や作り手が直に作品の魅力を現地で伝えられることがベストですが、
もし渡航が難しい場合、これも一つの有効な手段だと思います。

Naviact YKでは実体験に基づいた英語通訳を含む個別のアドバイスやコンサルタント、サービスをご希望の場合にも対応させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
まとめ
実際に出展して感じた、準備で押さえておきたいポイントをまとめます
- 出展は審査制。HP・SNS・カタログなどの情報を整えておくことが重要
- COUNTER/KIOSKタイプは什器付きで準備が比較的ラク。費用は約3,900USD~
- 壁付きのINLINE BOOTHは約4,600USD~。
- カウンター展示は布・ライザー・ロゴスタンドなどで個性を演出できる
- 作り手本人が現地に行けることがベストだが、グループ出展や現地代行サポートを活用するのも手段
出展を検討されている方、またはこれから出展準備をされる方にとってこの情報が少しでも役に立ったのなら幸いです。
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