NYで開催される注目の国際見本市、SHOPPE OBJECT。

独自性と美しさを兼ね備えた作品が評価され、開催者から厳選されたクリエイターやブランドが集結する、洗練されたホーム、ギフトショーとして知られています。
こちらも私が前の記事でご紹介した、個人で活動されているアーティストや小規模ブランドさんにおすすめする海外進出のための展示会です。
なぜここがおすすめなのか?ポイントを先にお伝えします。
- USマーケット進出のきっかけを作ることができる
- ハンドメイド作品を評価してくれる、目の肥えたクライアントに出会える
- アメリカ人の好みを知って今後の作品制作に活かせる
- 出展実績によって、ブランドの信頼性を高めることができる
- 魅力的な展示者達とネットワーキングできる
- ブース展示費用が良心的なオプションがある
私自身、2025年2月に出展し、実際の会場の雰囲気や来場者の反応を、出展者として直接体感してきました。
その経験を元に、出展者の視点からまとめてお伝えします。
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Contents
SHOPPE OBJECTニューヨークとは?
基本情報

SHOPPE OBJECTは高いデザイン性のハイエンドな商品が集まる、次世代(ミレニアルズやジェネレーションZ)を意識した選考性のデザインフェアであり、国際的な見本市です。
出展ジャンルは、雑貨、インテリア、クラフト、アクセサリー、テーブルウェアーなど、
ホーム、ギフトショーと言うに相応しく多岐に渡ります。
2018年から始まり、比較的にまだ歴史は浅いですが、その注目度から展示者数と来場者数は年々の伸びています。
アーティスティックでユニークな作品を制作しているアーティストやブランドストーリーをしっかり持っているブランドにはお勧めの展示会です。
- 開催時期: 2月、8月
- 期間: 3日間
- 会場: The Starrett-Lehigh Building,601 W 26th Street, New York, NY 10001(2025年2月から新しい会場に移りました。また展示会規模拡大により将来変更になる可能性あり?)

2025年2月開催のShoppe Objectでは、出展者数は800社以上(2025年2月SHOPPE OBJECTのBRAND DIRECTORYより)と、近年ますます規模を拡大。
主催者発表によれば、今回の来場者数は過去最大を記録し、前年同時期から10%、前回(2024年夏)からは30%の増加となりました。
来場者は35ヶ国以上・6大陸から集まり、さらに複数日に渡って会場を訪れる来場者数も60%増加と、展示会の質の高さと継続的な関心を物語っています。
引用: https://shoppeobject.com/
おすすめの理由
USマーケット進出のきっかけを作ることができる

公式サイトに、来場者の具体的な国や人数の割合は書いていませんが、やはり圧倒的にUSのリテーラー、バイヤー、プレスの方の来場が多いです。
私のブースに訪ねてきてくださったのは実際、USの方のみでした。
西海岸や南部からいらしている方も多く、広いUSの中でもわざわざニューヨークまで来るほどこの展示会に注目し、価値を置いていることが分かります。
US市場をターゲットにしていて機会を探されている方にはおすすめします。
ハンドメイド作品を評価してくれる、目の肥えたクライアントに出会える

SHOPPE OBJECTは、下記の公式案内にもある通り、
「良いもの、美しいもの、心を動かすもの、革新的なもの、丁寧につくられたもの」
それらを生み出すブランドやアーティスト、クラフトマンへの敬意をもって、厳選されたショーです。
引用: Born of a vanguard spirit to celebrate and service the progressive retail and design community, SHOPPE OBJECT is a gathering of fellowship, an expression of ideas, and a physical manifestation of a shared ethos — dedication to, and reverence for the good, the beautiful, the inspired, the innovative, the well-made.
そのため、訪れるクライアントも、ブランドのストーリーや制作工程・技術、そして作品の独自性に深い関心を持ち、丁寧に耳を傾けてくれる方が多い印象です。
アメリカ人の好みを知って今後の作品制作に活かせる
将来のクライアントだけでなく、訪れてくれたビジターさんとのやり取りや興味を持ってくれる作品を見ていると、アメリカ人の好みが分かります。
私はパリでも展示したことがありますが、やはりフランス人やヨーロッパの人と、アメリカ人が好むデザインや趣向は違います。

実際に現地でその情報をインプットできることは、今後の作品作りにも大きな助けとなります。
出展実績によって、ブランドの信頼性を高めることができる
これも前の記事のMaison&Objetでお伝えしたことですが、
このホーム・ギフトショーに展示者としてエントリーするには、SHOPPE OBJECTのキュレーターの審査を通る必要があります。
その厳しい審査を通って展示しているということは、SHOPPE OBJECTのコンセプトに合った、アーティストやクリエイターとしての独自性やブランドストーリーをしっかり持っている、という信用力を得られます。
プロファイルの一部として出展履歴は大きな武器になります。
魅力的な展示者達とネットワーキングできる

魅力的な出展者との交流も、展示会の大きな醍醐味のひとつです。
厳選された作り手たちの話に耳を傾ける時間は、刺激に満ちていて、学びも多く、心が動かされます。
とりわけ、展示経験が豊富な出展者から聞くリアルな体験談は、非常に実践的で、今後に活かせるヒントが詰まっています。
ブース展示費用が良心的である
SHOPPE OBJECTをお勧めする大きな理由の一つは、通常のブースより低予算、手間なく展示できるオプションです。
それが、SHOPPE COUNTER/KIOSK、と呼ばれるカウンター形式の展示方法です。
SHOPPE OBJECTのスタンダードなINLINE BOOTH(インラインブース: 背面と左右、三方向を壁に囲まれた一般的なブースタイプ)では希望した広さで設置されます。
そこに、展示者が壁面を塗ったり展示棚などを設置したりして自分達のブランドアイデンティティーに沿ったブースに作り上げます。
自分達で簡易でやっているところもあれば、業者に頼んでラグジュアリーなブースを作っているところもあります。
いずれにせよ、ブース設計と準備にそれ相応のコストと手間がかかります。
ここで対象としているブログ読者さんは、私のような個人アーティスト、小規模ブランドさんを想定していますので、
資金力があまりなく、設置の手間をなるべく簡易化したい、と考えている前提で、COUNTER/KIOSKについてご紹介します。
SHOPPE OBJECTのKIOSKとは?
二つの同じ棚を横並びにして、で四方どこからでも見ていただけるカウンター形式になっているブースオプションです。

確かに展示の見栄えとしては壁があるブースには劣ります。
でも作品を持っていってカウンターにディスプレイするだけなので準備の手間もかかりません。
展示費用もとても良心的なのです。
まとめ
直近の出展に基づいた、SHOPPE OBJECTのリアルな魅力と実情。
以下に改めてポイントを整理します。
- SHOPPE OBJECT参加はUS進出に有効
- ハンドメイド作品を評価してくれる、目の肥えたクライアントに出会える
- アメリカ人の好みを知って今後の作品制作に活かせる
- アーティスト、小規模ブランドとしてのプロファイルメリットが大きい
- 魅力的な展示者達とネットワーキングできる
- ブース展示費用が良心的なオプションがある
アメリカ進出を考えているアーティストの方やブランドさんにとってこの情報が少しでも役に立ったのなら幸いです。
次の記事では引き続き、SHOPPE OBJECTの出展申し込み方法と展示費用などについてご説明します。
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